分娩施設ってどうやって選んだらいいの?

産婦人科で勤務していると、分娩施設を選ぶ時のポイントってあるんですか?

って最近よく聞かれます。私自身は、産婦人科で勤務しているのである程度の情報を持っているし、私だったら、こういう施設で産みたいと明確にあるので考えたこともなかったですが、初産婦さんであれば悩んで当然だと思います。そこで、産婦人科に勤務している看護師が考えるポイントをお伝えしたいと思います。

  1. 家から通える距離にあるか
  2. 病院・クリニック・助産院、どう違うの?
  3. 分娩時の立会いや面会はどうなっているのか?
  4. 授乳スタイル
  5. 入院生活の快適さ(食事やエステなどのオプション)

1 家から通える距離にあるか?

妊娠すると定期的に妊婦健診で病院に通わないといけません。

妊婦健診は、

  • 初期から満23週までは4週間に1回
  • 24週から満35週までは2週間に1回
  • 36週から分娩までは1週間に1回

を受診を推奨されています。最初は1ヶ月に1回の受診なので、そんなに苦痛に感じることはないと思いますが、妊娠週数が進みにつれて健診の間隔が短くなってくるので、病院が近いというのは選ぶポイントの一つになると思います。また、妊娠期に出血やお腹が張るというように診察をしてほしい時に近い病院だと安心です。

2 病院・クリニック・助産院、どこがいいの?

分娩施設には、大きく分けて病院・クリニック・助産院の3種類があります。

  1. 病院
  2. クリニック
  3. 助産院

3 分娩時の立会い、面会の制限はあるのか?

コロナが明けてきて5月から第5類に変更になることから、これからは分娩時の立会いの制限や入院中の面会制限は段々と緩くなる傾向にあると思います。ですが、高齢者や妊婦さんは今までの通りの対応が続くと発表されていますので、分娩時の立会いと入院中の面会制限はあるのかというのも1つの選ぶポイントとなってくると考えます。病院にはよって立会いと面会の制限はさまざまなので、分娩を考えている施設の対応がどのようになっているか、事前に問い合わせておくといいです。

4 授乳スタイル

授乳スタイルも分娩施設によって違います。

時間授乳といって時間になったら呼ばれて授乳しにいくスタイルだっだり、自律授乳といって赤ちゃんが欲しがったら授乳するスタイルです。どちらがいいかというのは賛否両論ありますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。

また自律授乳の場合は母子同床といって赤ちゃんと一緒に過ごすことが多く、時間授乳の場合は授乳の時間まで赤ちゃんを預かっていることが多いです。各分娩施設によって授乳スタイルはさまざまですので、病院やクリニックのホームページや施設見学会などで確認しておくと良いでしょう。

5 入院生活の快適さ

入院中に快適に過ごせるかもポイントの1つだと思います。

皆さんが、楽しみにしている1つが食事だと思います。食事は各分娩施設によって様々ですが、病院とクリニックではクリニックの方が食事に力を入れている傾向です。病院だと病院食と同じ内容が出てることが多いです。一方クリニックでは、産前産後のお母さん方に向けて食事を考えていますので、食事は豪華なイメージです。各施設の口コミなどをみて参考にするといいでしょう。

他にもエステなどのがオプションに付いていたり、赤ちゃんの写真を入院中に撮ってくれたりと施設によって本当にさまざまなオプションがあります。入院中の生活が快適に過ごせるのもポイントの1つだと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

ただ1つ注意しないといけないのは、オプションを付ければ付けるほど値段は上がっていきます。なので、オプションで付けれるのか、それとも最初から付いていて分娩費用に含まれているのか、確認しておく必要があります。

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